≪死儀礼のシャーマン≫が禁止されてから多くのプレイヤーが新環境に向けて画策している事と思います。

環境のトップメタであった、グリクシスデルバーは8枚ものパーツを引き抜かれ、パワーダウンしたのは言うまでもありません。

が、果たして次世代の環境についていけないレベルのパワーダウンでしょうか。

これは、グリクシスデルバーを諦めきれない男たちの汗と涙の物語である。

嘘です。

【禁止改訂前のレシピ】
≪土地 18枚≫
3 汚染された三角州
4 沸騰する小湖
1 Tropical Island
3 Underground Sea
3 Volcanic Island
4 不毛の大地
≪クリーチャー 15枚≫
4 死儀礼のシャーマン
4 秘密を掘り下げる者
2 グルマグのアンコウ
2 真の名の宿敵
3 若き紅蓮術士
≪スペル 27枚≫
4 渦まく知識
4 目くらまし
1 二股の稲妻
4 Force of Will
4 ギタクシア派の調査
4 稲妻
4 思案
4 呪文貫き

メインボードは概ねこんな感じ。

で、ここで消えたカードの役割から言うと…

死儀礼のシャーマン→マナ確保・墓地対策・ビーム
ギタクシア派の調査→のぞき見・キャントリップ

うーん、変わりはいない(笑)

とは言っても、結局やることはデルバー。
まずはこのカラーに愛想が尽きた人向け。

【RUGデルバー】
通称カナディアンスレッショルド。
古えのデッキがここにきて復活。
基本の構築はほぼ変わらず、昔のままのデッキで今の時代を勝ち上がれるポテンシャルがある。
が、グリクシスデルバーの比にならないレベルでの難しさがこのデッキの最大のポイント。
主に≪もみ消し≫の使いどころと構える挙動にあると思っていて、≪死儀礼のシャーマン≫に頼っていたガバガバなプレイングでは通用しないテンポデッキの良さが詰まってる。

【BUGデルバー】
通称チームアメリカ。
≪Sinkhole≫が入ったものをチームアメリカというみたいな風潮があるがそんなことは無い。
こちらも≪死儀礼のシャーマン≫を失ってはいるもののBGカラーの強さは健在。
≪タルモゴイフ≫に≪残忍な剥ぎ取り≫、≪墓忍び≫とレガシーオールスターズのような顔ぶれ。
≪Hymn to Tourach≫の採用も可能だし、除去も強力。
デルバーにしてはグッドスタッフ寄りの構築になるのでパワーカードを押し付けたい人にはおすすめ。
ダークスレッショルドなるものも存在し始め、今後の展開も気になるところ。

【WURデルバー】
通称パトリオット。
≪石鍛冶の神秘家≫と≪真の名の宿敵≫のパッケージで安定して打点を叩きこめる。
除去に≪剣を鍬に≫を採用しているのでコンセプトが少しチグハグになってしまうのが難点。
だが、過去各所で結果を残していたデッキということもあり、強さは折り紙付き。

色の変更に伴うラインナップはこの辺になるでしょうか。

ここからは少し掘り下げて考えていきます。

【URデルバー】
このデッキは元々≪死儀礼のシャーマン≫を利用していなかったデッキですが、≪ギタクシア派の調査≫が抜けてしまいました。

『タイプ1:果敢型』
クリーチャーの構成をキーワード能力「果敢」持ちのものを多く採用し、スペル連打によって打点をあげていくタイプのデルバー。
採用候補は、

≪損魂魔道士≫
≪僧院の速槍≫
≪嵐追いの魔道士≫
≪騒乱の歓楽者≫
≪謎めいた海蛇≫

あたりだろうでしょうか。
このデッキは自分のターンでの打点上げを目的としている為、≪目くらまし≫≪Force of Will≫以外のカウンターを詰むことがあまりありませんでした。
なのでこの空いた枠に柔軟に動けるように≪呪文貫き≫の採用や、相手の出てきたクロックに対してテンポを取れる≪蒸気の絡みつき≫が採用候補に上がるのではないでしょうか。
最近では≪燃えがらの風、エイデリズ≫を採用して、さらに打点をあげるレシピというのも考えられるかと思います。
その場合のウィザード候補には≪渋面の溶岩使い≫もあがりそうです。

【タイプ2:ヤンパイ型】
この名称が正しいかはさておき、名前の通り≪若き紅蓮術士≫を採用したタイプのURデルバー。

≪渋面の溶岩使い≫
≪若き紅蓮術士≫
≪瞬唱の魔道士≫
≪真の名の宿敵≫

と比較的重めな構成なので、タイプ1の構成よりも速度は劣りますが、柔軟に対応できるデルバーデッキです。
こちらの構築でも≪呪文貫き≫や≪蒸気の絡みつき≫の採用が増えるかと思います。
特に≪呪文貫き≫のように構えるカードはこちらの構築の方が活かしやすい構築になると考えています。

それくらいかな?

というわけでグリクシスデルバーの代替案。
クリーチャー構成から比較していきます。

【その1】
4 秘密を掘り下げる者
4 若き紅蓮術士
2 グルマグのアンコウ

一番最初に考えたレシピの一つ。
感触としては弱くはないが、クロック10枚はやはり少なく感じた。
石鍛冶系のデッキがツラいので≪呪文嵌め≫や火力でも押し切れるように≪Chain Lightning≫を採用したりした。

【その2】
4 秘密を掘り下げる者
4 若き紅蓮術士
3 グルマグのアンコウ
1 真の名の宿敵

クロックの枚数を12枚にした構成。
≪不毛の大地≫と≪もみ消し≫を採用した関係で相手を遅延させつつ≪グルマグのアンコウ≫をキャストすることが可能に。
≪真の名の宿敵≫はお守り程度に一枚だけ。
今まで≪死儀礼のシャーマン≫に頼っていたマナベースが今は無いので3マナのクリーチャーはそこまで入れたくないっていうのが本音。
出ればもちろん強いし、対処されないまま押し切れる。

【その3】
3 渋面の溶岩使い
4 秘密を掘り下げる者
4 若き紅蓮術士
2 グルマグのアンコウ

クロックを13枚にしたレシピ。
≪渋面の溶岩使い≫と≪グルマグのアンコウ≫が噛み合ってないのは明らかだが、相手のクリーチャーに対して序盤から圧力をかけられるのは非常に強力。

≪ルーンの母≫
≪石鍛冶の神秘家≫
≪スレイベンの守護者、サリア≫
≪悪意の大梟≫
≪闇の腹心≫
≪貴族の教主≫

この辺を稲妻を使わずして処理できる点や、ミラーマッチ、≪タルモゴイフ≫を稲妻と併用しすれば倒すことが可能に。
個人的には一番感触が良かったレシピ。

【その4】
4 秘密を掘り下げる者
4 若き紅蓮術士
4 グルマグのアンコウ

アンコウデルバーって言われるやつ。
墓地にカードを落とす関係で≪思考掃き≫が4枚採用されています。
ただ、個人的にこのカード単体で見た性能がそんなに強いと思ってないのでこの中では比較的過小評価しています。
それでも7マナのクリーチャーを1マナでキャストできるのは脅威になるのでそこは一長一短。
≪若き紅蓮術士≫にてある程度横並びさせた状態であれば布告系除去が食らわないのでそこをどう考えるか。

採用を考えなかったボツ案。


≪死の影≫
グリクシスシャドウとしてデルバーに組み込まれたりしてるけど、自分のライフ管理も含めネックになるので強いとは思えない。

BUG系→≪致命的な一押し≫≪突然の衰微≫
グリクシス系→≪致命的な一押し≫≪悪魔の布告≫
白→≪剣を鍬に≫(絶望)

エルドラージに対して強いんじゃない?って一瞬思ったけどあのデッキ≪虚空の杯≫置くし、赤入ってりゃ火力で押し切られそうだし…って思ったのでこいつはボツ。
打点って意味で言うのであればこのカラーは≪グルマグのアンコウ≫の方が安定している気がします。


≪ボーマットの急使≫
1ターン目に出して1枚、2ターン目で2枚目。
3枚貯えられれば次に仕掛けられる期待値だろうか。
デルバーデッキにおける打点の低さが致命的だし、何よりこのドローで確実性のあるものが引けるとは限りません。
土地、≪目くらまし≫≪ボーマットの急使≫だけで見ても少なく見積もってデッキの35%は占めている。
つまり3枚引いたとして使えそうなのはだいたい2枚の計算です。
この能力を起動するのはおそらく4ターン目以降になってしまい、これのダメージが通らない状況、もしくは除去が撃たれるのが想定されます。
テンポデッキとしての打点の低さ、不確定要素になるリソースの回復が懐疑的だった為、ボツ。


≪詮索好きのホムンクルス≫
可愛いよねこいつ。
ふふっ。


≪苛立たしい小悪魔≫
懲☆罰☆者。


現段階の調整はこんな感じです。

また更新するかもしないかも。


ななし

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