※パクリ記事ではないです。たぶん。

今までスタンダードやモダンでやってきた人たちがレガシーに参入、なんて事例がよく見られる。
2018年は国内でのレガシーイベントも昨年より豊富だ。
レガシー参入の最初のデッキは色々候補があると思う。
環境トップメタの「グリクシスデルバー」、絶対的防御の「ミラクル」、頭脳派チェインコンボ「ANT」etc...
中でも「土地単(Lands)」というデッキはかなり特殊な立ち位置であり、メタゲームの上位に存在する珍しいデッキだ。
構築の幅がほとんどぶれることなく、一度作ってしまえばそれこそ本当に一生モノのデッキとして持つことができる。
ただ、コントロールデッキということもあり、かなりの練度が必要になるがそれでも乗りこなせれば最高のデッキになるだろう。
そんな土地単に興味がある人の為に大切な10個の項目を記載していこうと思う。



(1)本当に土地単で大丈夫?

おいおい、いきなりなんてこと言うんだって?
いや、マジで土地単と心中する気が無いんだったらこのデッキはオススメできないよ。
今すぐ考え直した方がいい。
というのも、このデッキに入ってるカードが他のデッキを組むのにまた使えるかと言ったら使えないものが多い。
例えば≪秘密を掘り下げる者≫であれば「カナディアンスレッショルド」「URデルバー」「グリクシスデルバー」「BUGデルバー」「パトリオット」といったデッキの選択肢が増える。
デュアランでもそうだ。
≪Volcanic Island≫であれば「スニークショー」「デルバー各種」「石鍛冶系」「ミラクル」といった選択肢が出来る。
このデッキに入るデュアランは残念ながら≪Taiga≫だ。
そう、デュアラン界最弱と言ってもいいレベルのものだし、これを他に使うデッキはメタゲーム内だと残念ながら「ベルチャー」「アグロローム」くらいだ。
レガシーのデッキは安くはない、それでいて代えの利かないカードばかり揃えるのは勇気がいる。
もう一度言おう、「本当に土地単で大丈夫?」


(2)土地単は強い!

宗教的論争になると面倒くさい(女神崇拝主義とかいる)ので、客観的に見た立ち位置での土地単はどうのかを記載。
完全に体感になるが土地単はTier2程度のデッキだ。
グリクシスデルバーのように母数が多いデッキではないが、それでもストイックに結果を残しているデッキなのは事実。


日付 大会名(最高位/参加人数)

3月3日 SCG Legacy Open Worcester(8/718)
3月4日 SCG Classic Worcester(3/206)
3月24日 SCG Team Open Cincinnati(3/341)

このデッキは国内での使用者が比較的少ない方だ。
普段あまり相手にしない人であれば、後述するが≪マリット・レイジ≫を狙う瞬殺コンボデッキだと思うだろう。
そう考えてくれれば儲けもので、相手にとってもこのデッキの理解が必要だ。
そう、「分からん殺し」が顕著に出るデッキだからだ。
このデッキはコンボを搭載したコントロールデッキ、なので引き出しがたくさんある。
それをどれだけ自分のものにしているかがカギになるし、そのための練度が求められる。
これを見ているレガシープレイヤーは「あーそっかぁ…」って相手をしていて思うことが何度かあったのでは?


(3)The Tabernacle at Pendrell Valeをまず買え!

ザ・タバナクルアットペンドレルベールって言うんだけど「名前の長い土地」で伝わるのでそれで。
正直、土地単を組むにあたって一番ネックなるのがこの一枚。
旧枠云々除いてしまえばレガシー最高値になり、パワー9に匹敵するこの一枚。
値段で理解しろ!めっちゃ強い!(マナも出ないし妨害するだけのカードじゃんよっわwwって言うな)
腹を括ったならさっさとこれを買ってしまおう。
正直、これさえ買ってしまえばもう半分くらいデッキが出来たようなものだ。
ここまで読んだんだろ?
いいから買えよ!!振り向くな!!!


(4)Drop of Honeyは絶対買うな!

買えだの買うなだのうるせーなこの筆者は。
ここからは結構真面目な話なんだけど、サイドボードでよく見るこの一枚。
実はこのカード、「絶対に必要なカード」ではないんです。
もちろん強いカードではあるけど、今のメタゲームから見てみるとどちらでもいいっていうのが素直な感想。
いくつかのレシピを見てもらえれば分かると思うが、メインボードは56枚くらい確立されてるのに対してサイドボードは9枚くらいしかほぼ同じではない。
「抵抗の宝球:4枚」
「不屈の追跡者:2枚」
「クローサの掌握:3枚」
あとはメタゲームに合わせて各々が調整してる感じだ。
筆者の周りの土地単ユーザーも入れていたり、入れてなかったり。
非常に高いカードなので、買ってからやっぱり使わなかったっていうのはもったいない。
組んでしばらく回してみてから、必要があれば買い足せばいいと思う。
ちなみに筆者は入れていない。


(5)マリットレイジをぶっ放せ!!

※マシンガンをぶっ放せ的なノリで

"マリット・レイジ/Marit Lageは、氷河期のドミナリア/Dominaria、海底に凍りつき眠っていると伝えられる荒ぶる女神。Brine Shaman(大海のシャーマン)らに崇められている。その正体はプレインズウォーカー/Planeswalkerではないかと考える者もいる。"

上記の内容を要約すると「一発ぶん殴ればだいたい勝ち」って書いてある。
相手のやる気を削ぐように最速2ターン目に出てきたりする。
ぶっちゃけズルい。
え?どうやって出てくるのかって?

仕方ないなぁ…

≪暗黒の深部≫+≪演劇の舞台≫で本来30マナっていう膨大なマナを支払わないと出てこない女神を2マナで出してしまおうっていう考えだ。
もう一度言うが、これはズルである。

【動きの説明】
(1)≪演劇の舞台≫が≪暗黒の深部≫を対象にコピーになるよ。
(2)いいよ。
(3)≪暗黒の深部≫が二つになったね。
(4)ダメだね。
(5)レジェンドルールでオリジナルの≪暗黒の深部≫が状況起因処理で墓地にいくよ。
※同じ名前の伝説のパーマネントは自分の場に1枚だけなので、状況起因処理でスタックを介さずして片方が墓地に送られる。
(6)なんか片方落ちた。
(7)コピーした≪暗黒の深部(演劇の舞台)≫は氷カウンターが1個も置かれていないので女神降臨の儀が誘発する。
※≪暗黒の深部≫の氷カウンターは「10個置かれた状態で場に出る」なのでコピーしたら「場には元から出てたので氷カウンターは乗ってない」
(8)ズルじゃん。
(9)≪暗黒の深部≫の誘発が解決し、20/20飛行・破壊不能の女神が降臨。
(10)最強。

一休さんもビックリ。
ワザップに掲載してもいいだろう。

このデッキで相手のライフを削り切る9.5割くらいがこのコンボなので是非とも理解しておいてほしい。
ていうか覚えておかないと勝てない。


(6)不毛の大地で割りまくれ!

人間は本能として、破壊行為に快楽を覚えているものである。
お金を払ってまでお皿を割るようなストレス解消施設があるくらいだ。
このガラス割っていいよ、なんて言われた日には全力で石を投げつける人が統計により97%いると言われている(たぶん
このデッキはその快楽を好きなだけ実現することができる。
≪不毛の大地≫で相手の場を不毛にしてしまおう。
≪壌土からの生命≫で墓地から回収してパリーン、回収してパリーン。ちぎっては投げ、ちぎっては投げ、相手の戦力を削ぎ落してしまおう。
相手が基本地形を出してきた?
ならば≪幽霊街≫でまた投げればいいだけだ。
レガシーのデッキというのは基本地形が入ってない、もしくは2~3枚程度のデッキがほとんどだ。
すべての源を潰してしまおう。
源を、静かにしてしまおう(言いたかっただけ


(7)シルバーバレットを覚えろ!

シルバーバレットって言い方はかっこいい。
特定のデッキに対しては強いけどそれ以外だと、うぇwww微妙wwwてなるカードのことをここでは指します。
このデッキにはそんなカードがいくつか入っていて≪輪作≫から好きなタイミングで持ってくることができる。
これもズルである。
土地単に入ってるシルバーバレットは下記。

≪蛮族のリング≫
≪カラカス≫
≪ボジューカの沼≫
≪Glacial Chasm≫
≪The Tabernacle at Pendrell Vale≫

あとはレシピによってまちまちだけど基本的にはシルバーバレット的な役割はこの5枚。
自分の中の引き出しとして覚えておくだけでグッと勝利に近づけるだろう。


(8)ギャンブルにこわがるな!

このデッキの最強のサーチカードとしてあげられる≪ギャンブル≫
おそらくこのデッキを使用している人のほとんどが何かしらのギャンブル中毒者だと思う(偏見
手札が2~3枚のときに唱えた≪ギャンブル≫は某賭博黙示禄を彷彿させる楽しさだ。
2枚のときのギャンブルは50%で4枚のときは25%だ。
4枚の時点でつのドリルやじわれの的中率を下回るのだ。
これをどう考えるかは読んでる人それぞれだと思うが、確率は結構低い。
どこぞの「運気アップ!!」みたいなジャンプの裏に書いてありそうなブレスレットをつけるとまた違うんだろう。
しかし、その話はまた次回にしておこう。

何度も言おう、≪ギャンブル≫は最強だ(一回目


(9)イラストをこだわれ!

このデッキはイラスト違いのカードがめちゃくちゃ多い。

≪ギャンブル≫
≪輪作≫
≪モックス・ダイアモンド≫
≪踏査≫
≪罰する火≫
≪不毛の大地≫
≪燃え柳の木立ち≫
≪カラカス≫
≪幽霊街≫
≪リシャーダの港≫
≪Glacial Chasm≫

もともとこだわりの強いデッキになるのは言うまでもない。
作成の段階でどっちがいいか、イラストを決めて買うのがいいだろう。
自分だけのこだわりを押し付けていけ。


(10)最後に…

冗談半分で色々書きましたが、土地単は本当に面白いデッキだと思っています。
筆者はあまり記事にしていませんが、実は土地単ユーザーの一人です。
最近はチームの練習程度にしか使っていませんが、もともとはこれ一本でやっていました。
レガシーのデッキを作っては他のデッキに変更してというのを何度もやってきましたが、土地単に関してはもう5年くらいの付き合いになります。
崩そうっていう気持ちにならず、ずっと手元に置いておきました。
それはメタゲームが回っても勝てるデッキ、土地を基盤にしたコントロールデッキの面白さにあると思います。
同じチームメイトの一人も青いデッキを使用していましたが、気づいたら土地単を組み、フルフォイル目前まで…完全に土地単の面白さにハマってしまいました。
レガシーは非常に大きな買い物です。
冒頭部分でも書きましたが、土地単は他に代えの利かないカードばかりです。
組もうかどうか迷っているのであれば正直お勧めしません。
ただ一歩踏み出して買う決心があるのであれば、土地単の奥深さ・面白さを体験することができるでしょう。


ななし

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年4月  >>
303112345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930123

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索