デッキ構築について(初心者向け)
2017年6月16日 Magic: The Gathering コメント (4)この記事を書く経緯だけど、フォロワーの中に新規参入した人が少しずつ見えたりしたので書いてみることに(おせっかいおじさん)
各種フォーマットを経験していれば、必ずここで誰もが悩むことになる。
特段珍しいことを言ってるわけではないけど、個人的に意識してることを記載していこうと思います。
文章の内容的に「初心者向け」とか「構築に悩んでる人」向けだったりするので、ある程度自力がある人にはなんら関係ない記事であることを念頭に置いてほしい。
また、ある程度のデッキコンセプトが決まっている状態であることが前提条件で話を進めます。
【ステップ1】とにかく完コピする。
まず最初の段階。
同じようなデッキを使ってる人が大会で結果を残してるのであればそれをコピーするのが勝ちに対して最善。
ただ、なかにはその人独特のクセみたいなものがあって、使い方がわからないカードも存在する(特にサイドボード)。
主にここまでの段階だと多くのプレイヤーが試していることだと思うし、そのまま完コピで行ってしまう人も多い。
ただ、プレイングに大きく左右されるデッキとそうでないデッキがあるので注意。
例としてあげると、最近スタンダードで禁止になった霊気池はプレイングは関係ないデッキの一つだと思ってます。
【ステップ2】自分好みのカードに入れ替える。
このステップ2がめちゃくちゃ重要で、気にしなきゃいけないことがいくつかある。
(1)デッキバランスの崩壊
当たり前だけど、入れ替えたら全然回らなくなって勝率も下がっちゃいましたなんてことになったら話になりません。
どんなことをしたらデッキが回らなくなるのか、例を下記に記載してみた。
例1«スタンダード»:マルドゥ機体デッキでクリーチャー枠4枚をパンプスペル4枚に変更。
例2«レガシー»:リアニメイトで青のドローソースを他のカラーリングのパーツに変える(ブルーカウントを減らす)。
例1だとデッキコンセプトにはあってるように見える。ただ、クリーチャーで恒久的に殴れるようにするのがコンセプトであって、リーサルを狙うカードはもう足りてる。
もともと20~21枚でクリーチャーが構成されていて、4枚も減らしてしまうとクリーチャーを供給するのに足りなくなり、搭乗しにくくなってしまう。
例2では、カウンターを構えられるコンボデッキなので必ずForce of Willはピッチコストで唱えたい。
そのための青いカード(ブルーカウント)は一定数保たなければならない。
もともと少ない青いカードをこれ以上減らして他の手段に用いるのは構えられなくなり、相手の妨害に引っかかりやすくなる。
あくまでも一例だけど、自分のデッキが何をしたいのか、何でこれが入ってるのか、バランスはどうなのかとか見ていく。
(2)色拘束、マナカーブの意識
基本的にデッキに1.2枚程度の入れ替えであればそこまで考えなくてもいい。
ただ、マナカーブの頂点になるものを入れたり、色拘束の強いものを入れた時は土地基盤を変えたりというのも視野に入れなければならない。
デッキのバランスをあくまでも崩さない範囲での入れ替えを意識。
(3)シナジーを考慮する
ただ、「強い」って理由だけで入れるグッドスタッフは別の話として、それ以外なら他のカードとのシナジーも考慮する。これに関してはどれがどのシナジーを形成するのかデッキによってまちまち。
ただ。特定の一枚とのシナジーより他の多くとのシナジーを考慮したほうがいい。
※コンボデッキに関してはこの限りではない。
(4)環境理解
ある程度、やっている環境の理解は絶対に必要。
俗にいう、Tier1~2というメタゲームにどんなデッキが存在してるのかは確認が必要。
例«モダン»:死の影、エルドラージ、バーン、ドルイドコンボ、赤青ストーム、青白コントロールetc...
例«レガシー»:デルバー、青白コントロール、エルドラージ、ANT、デスタク、BUGアグロ、ショーテルetc...
大会で多くのラウンドを戦っていくにあたり、その上位層にはだいたい当たるもの。
参考情報として古くて申し訳ないが、GP千葉で私が当たった15回戦分のデッキをまとめてみると、
デルバー 6回
ショーテル 2回
デスタク 1回
エルドラージ 1回
バーン 1回
リアニメイト 1回
BUGコントロール 1回
青白石鍛冶 1回
ミラクル 1回
圧倒的にデルバー系統デッキに当たってて、当時メタとして想定してなかったデッキというとBUGコントロールと青白石鍛冶くらい。
つまり13/15は想定された相手と戦っていたことがわかる(これでも5/13は負けてるんだけど)
こればっかりはお勉強と一緒で予習したほうが分かりやすいよねって話。
【ステップ3】サイドボードの入れ替え。
構築までの話ではなく、そこから少し踏み入った話になる。
今から書くのはとても当たり前のことなので何を言ってるんだくらいの感覚で見てほしい。
サイドボードとは、特定のデッキに対して抑止力になったり致命的なものをメインボードから入れ替えられる素敵なもの。
また相手の想定を大きく崩したりしてデッキコンセプトをガラッと変えるアグレッシブサイドボーディングなんかも存在する。
サイドボードで肝心なのは「何を取るのか」よりも「何を抜くのか」
入れるものが多すぎてしまい、デッキ本来の動きがチグハグしてしまうことはないだろうか。
例1:相手のデッキに対するサイドボードが10枚ある。
『良い場合』
・そのデッキに対して抜くカードは6枚しかないので6枚だけ入れ替える。
・もともと有利なデッキなので4枚だけ入れ替えておく。
『悪い場合』
・そのデッキへの苦手意識が強くそれに比重を置いたサイドボードを作ってしまった。
・10枚あるんだし、全部入れるために優先順位の低いものから入れ替えた。
逆の例も考えたが、結局同じである。
例2:相手のデッキに対するサイドボードが3枚しかない。
『良い場合』
・もともと有利なデッキなのでサイド後は気持ち程度の入れ替えをする。
『悪い場合』
・想定してなかった。
サイドボードはある意味「カンペ」と同じだと思ってて、どれだけ立派なカンペが作れて予想した問題に当たってるかと考える。
これに関しては他の人の意見も大事だけど自分で肌にあったものを入れるのが一番いい。
【ステップ4】プレイングを磨く。
大事なのになんで一番最後にこれを持ってきたのかというと構築云々の話とは少し違うので…。
上手なプレイヤーは本当に上手い。
何かを引き入れるドローソースの使い方だったり、そのクリーチャーはスルーなのか、そこをカウンターしないのかとか色々出てくる。
個人的に顕著に出るのが、「渦まく知識」だと思う。
青いデッキを握らなければ関係ないが、これの使い方で強さは全然違う。
相手のハンデスケアで使うのか使わないのかとか、引き込むタイミングとか。
上手いプレイヤーのを見たり、見てもらったり、教えてもらったり、みんなで考えたりetc…。
皆さんの周りには多くのプレイヤーがいるので、一人で悩まず聞いてみましょう。
※あくまでも参考程度に聞くのであってその人の意見を鵜呑みにするのは絶対やめましょう。
そうこうして、納得のいく75枚(それ以上)を組めたらひたすら回す。
机上論で語るエアプは何の参考にもならないのでひたすら試してください。
ここまで色々書いたけど、100人が読んで1人でも参考にしてくれる人がいてくれたらと思います。
という歴10年の弱小プレイヤーからのアドバイスでした。
ななし
各種フォーマットを経験していれば、必ずここで誰もが悩むことになる。
特段珍しいことを言ってるわけではないけど、個人的に意識してることを記載していこうと思います。
文章の内容的に「初心者向け」とか「構築に悩んでる人」向けだったりするので、ある程度自力がある人にはなんら関係ない記事であることを念頭に置いてほしい。
また、ある程度のデッキコンセプトが決まっている状態であることが前提条件で話を進めます。
【ステップ1】とにかく完コピする。
まず最初の段階。
同じようなデッキを使ってる人が大会で結果を残してるのであればそれをコピーするのが勝ちに対して最善。
ただ、なかにはその人独特のクセみたいなものがあって、使い方がわからないカードも存在する(特にサイドボード)。
主にここまでの段階だと多くのプレイヤーが試していることだと思うし、そのまま完コピで行ってしまう人も多い。
ただ、プレイングに大きく左右されるデッキとそうでないデッキがあるので注意。
例としてあげると、最近スタンダードで禁止になった霊気池はプレイングは関係ないデッキの一つだと思ってます。
【ステップ2】自分好みのカードに入れ替える。
このステップ2がめちゃくちゃ重要で、気にしなきゃいけないことがいくつかある。
(1)デッキバランスの崩壊
当たり前だけど、入れ替えたら全然回らなくなって勝率も下がっちゃいましたなんてことになったら話になりません。
どんなことをしたらデッキが回らなくなるのか、例を下記に記載してみた。
例1«スタンダード»:マルドゥ機体デッキでクリーチャー枠4枚をパンプスペル4枚に変更。
例2«レガシー»:リアニメイトで青のドローソースを他のカラーリングのパーツに変える(ブルーカウントを減らす)。
例1だとデッキコンセプトにはあってるように見える。ただ、クリーチャーで恒久的に殴れるようにするのがコンセプトであって、リーサルを狙うカードはもう足りてる。
もともと20~21枚でクリーチャーが構成されていて、4枚も減らしてしまうとクリーチャーを供給するのに足りなくなり、搭乗しにくくなってしまう。
例2では、カウンターを構えられるコンボデッキなので必ずForce of Willはピッチコストで唱えたい。
そのための青いカード(ブルーカウント)は一定数保たなければならない。
もともと少ない青いカードをこれ以上減らして他の手段に用いるのは構えられなくなり、相手の妨害に引っかかりやすくなる。
あくまでも一例だけど、自分のデッキが何をしたいのか、何でこれが入ってるのか、バランスはどうなのかとか見ていく。
(2)色拘束、マナカーブの意識
基本的にデッキに1.2枚程度の入れ替えであればそこまで考えなくてもいい。
ただ、マナカーブの頂点になるものを入れたり、色拘束の強いものを入れた時は土地基盤を変えたりというのも視野に入れなければならない。
デッキのバランスをあくまでも崩さない範囲での入れ替えを意識。
(3)シナジーを考慮する
ただ、「強い」って理由だけで入れるグッドスタッフは別の話として、それ以外なら他のカードとのシナジーも考慮する。これに関してはどれがどのシナジーを形成するのかデッキによってまちまち。
ただ。特定の一枚とのシナジーより他の多くとのシナジーを考慮したほうがいい。
※コンボデッキに関してはこの限りではない。
(4)環境理解
ある程度、やっている環境の理解は絶対に必要。
俗にいう、Tier1~2というメタゲームにどんなデッキが存在してるのかは確認が必要。
例«モダン»:死の影、エルドラージ、バーン、ドルイドコンボ、赤青ストーム、青白コントロールetc...
例«レガシー»:デルバー、青白コントロール、エルドラージ、ANT、デスタク、BUGアグロ、ショーテルetc...
大会で多くのラウンドを戦っていくにあたり、その上位層にはだいたい当たるもの。
参考情報として古くて申し訳ないが、GP千葉で私が当たった15回戦分のデッキをまとめてみると、
デルバー 6回
ショーテル 2回
デスタク 1回
エルドラージ 1回
バーン 1回
リアニメイト 1回
BUGコントロール 1回
青白石鍛冶 1回
ミラクル 1回
圧倒的にデルバー系統デッキに当たってて、当時メタとして想定してなかったデッキというとBUGコントロールと青白石鍛冶くらい。
つまり13/15は想定された相手と戦っていたことがわかる(これでも5/13は負けてるんだけど)
こればっかりはお勉強と一緒で予習したほうが分かりやすいよねって話。
【ステップ3】サイドボードの入れ替え。
構築までの話ではなく、そこから少し踏み入った話になる。
今から書くのはとても当たり前のことなので何を言ってるんだくらいの感覚で見てほしい。
サイドボードとは、特定のデッキに対して抑止力になったり致命的なものをメインボードから入れ替えられる素敵なもの。
また相手の想定を大きく崩したりしてデッキコンセプトをガラッと変えるアグレッシブサイドボーディングなんかも存在する。
サイドボードで肝心なのは「何を取るのか」よりも「何を抜くのか」
入れるものが多すぎてしまい、デッキ本来の動きがチグハグしてしまうことはないだろうか。
例1:相手のデッキに対するサイドボードが10枚ある。
『良い場合』
・そのデッキに対して抜くカードは6枚しかないので6枚だけ入れ替える。
・もともと有利なデッキなので4枚だけ入れ替えておく。
『悪い場合』
・そのデッキへの苦手意識が強くそれに比重を置いたサイドボードを作ってしまった。
・10枚あるんだし、全部入れるために優先順位の低いものから入れ替えた。
逆の例も考えたが、結局同じである。
例2:相手のデッキに対するサイドボードが3枚しかない。
『良い場合』
・もともと有利なデッキなのでサイド後は気持ち程度の入れ替えをする。
『悪い場合』
・想定してなかった。
サイドボードはある意味「カンペ」と同じだと思ってて、どれだけ立派なカンペが作れて予想した問題に当たってるかと考える。
これに関しては他の人の意見も大事だけど自分で肌にあったものを入れるのが一番いい。
【ステップ4】プレイングを磨く。
大事なのになんで一番最後にこれを持ってきたのかというと構築云々の話とは少し違うので…。
上手なプレイヤーは本当に上手い。
何かを引き入れるドローソースの使い方だったり、そのクリーチャーはスルーなのか、そこをカウンターしないのかとか色々出てくる。
個人的に顕著に出るのが、「渦まく知識」だと思う。
青いデッキを握らなければ関係ないが、これの使い方で強さは全然違う。
相手のハンデスケアで使うのか使わないのかとか、引き込むタイミングとか。
上手いプレイヤーのを見たり、見てもらったり、教えてもらったり、みんなで考えたりetc…。
皆さんの周りには多くのプレイヤーがいるので、一人で悩まず聞いてみましょう。
※あくまでも参考程度に聞くのであってその人の意見を鵜呑みにするのは絶対やめましょう。
そうこうして、納得のいく75枚(それ以上)を組めたらひたすら回す。
机上論で語るエアプは何の参考にもならないのでひたすら試してください。
ここまで色々書いたけど、100人が読んで1人でも参考にしてくれる人がいてくれたらと思います。
という歴10年の弱小プレイヤーからのアドバイスでした。
ななし
コメント
と言いながら、じっくり読む歴10年以上のヘタレプレイヤーでした(笑)
1点気になることが。
ステップ1は、行うには、実物ではなく、プロキシを使うってことを薦めたほうがいいです。
理由は、全部実物で揃えるとなると、そこそこ金額がかかってしまうから。
初めてデッキ組むにしても、いきなり○万かかったりするのは、ハードルがなかなか高いので、プロキシで完コピしてから、回して納得したら本物を購入と言う風にしたほうが、
費用を抑えられます。
ただ、スタンダードは別としてもモダン環境くらいになれば買った時の値段と売るときの値段はそこまで変わらないのでいいのかなぁって感じます。
本当に新規だと話は別ですけど。